足と靴をフィットさせるためには、① 適正サイズ、② 靴のはき方、③ 靴の選び方、が大切です。
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適正サイズ
① つま先のゆとり(捨寸)が 1 〜 1.5 センチ(子どもは 0.5〜1センチ)
*スポーツ特性、動きやすさによって捨て寸の目安は変わります。
靴の表示サイズと中じきのサイズはメーカー・シューズタイプによって異なります。
例えば、靴の表示サイズが26cm、実際の中じきの縦のサイズが 27cm の場合があります。つま先のゆとり(捨寸)は1cmなので、足長が26cmであれば、足長に関しては適切なシューズとなります。
中じきの縦のサイズが 26cm の場合、つま先のゆとり(捨寸)は0cmとなります。足長が26cmであれば、足長に関しては不適切なシューズ(きつい)となります。
< つま先のゆとりの確認方法 >
中じきを取り出せる靴の場合は、中じきを取り出して実際に足を乗せてつま先のゆとり(捨寸)を確認します。 *この方法では、ウィズ(足囲・足幅)の確認は行えません。
中じきの踵部分がフラットな場合は指を置いて踵を合わせます。カップの場合は、そのまま踵を乗せます。
左右の足サイズが違う場合は、大きい方の足サイズを参考にします。
② ウィズ(足幅・足囲)が合っている
足の幅、足の周囲のことをウィズ(ワイズ)と言います。細い方から、A・B・C・D・E・2E・3E・4E というような表記がされています。
靴を買うときは、足長とウィズ(足幅・足囲)を合わせることが大切です。
ウィズを見ないで靴を選んでしまうと、幅がきつかった場合にサイズを大きくした靴を選んでしまうことがよくあります。結果として、足が前後に動いてしまい、不安定となり足に負担がかかります。
* ウィズはメーカによっては、シューズ・箱に明記しています(例:ミズノ、アシックス、ニューバランスなど)。
* キッズ・ジュニアの場合の場合、メーカーによって独自の記号を用いているので注意が必要です。
- ミズノ:2E(ノーマル)、3E(ワイド)
- アシックス:narrow(E相当)、standard(2E相当)、wide(3E相当)、EXTRAWIDE(4E相当)
- ニューバランス:M(やや細い〜標準:E〜2E相当) 、W(標準〜やや幅広:3E〜4E相当)
* ユニセックスは基本的にメンズのウィズを用いています。
* 姉妹、兄弟間で靴のお下がりをする場合、足長だけでなく、ウィズも合っていることが大切です。性別が異なる場合は、特に注意が必要です。
靴のはき方
① 靴をはいたら、かかとトントン、踵をフィットさせます。つま先トントンは、つま先が当たる原因になるのでやめましょう。
② 足首の角度を調整、つま先を上げる、または、足を引いた状態にします。
歩き、スポーツ動作では、足首の角度はつま先が上がった状態(下腿が前に倒れた状態)になります。つま先を下げた状態で靴ひもを結ぶと、プレー中にキツく感じる原因になります。
③ 靴ひもは必ずつま先から順番に、足先部分はゆったり適度に、中足部(土ふまず)はしっかり、足首の部分は適度に結びます。
靴ひもを結ばないで歩いたりスポーツをすると、靴の中で足が動いてしまい不安定になり、足に負担がかかる原因になります。
小学生は初めて靴ひもタイプの靴を履きます。靴ひもタイプの靴を履き始めるこの時期に”正しい靴の履き方”を覚えることは大切です。
靴の選び方
靴を履く前に、① 靴のヒール(踵)を押す、② つま先を曲げる、この2点を行います。
次に、実際に靴を履いて歩きます。歩いてみることで、はき口が当たらないか、足の甲が合っているか、踵が浮かないか、といったことがチェックできます。
インターネットで靴を購入する機会が多くなっていますが、ネットでは中じきのサイズ、はき口の高さ、足の甲の硬さ、ヒールの硬さなど、わからない情報が多くあります。
スポーツ用のシューズを買う場合は、実際に履いている靴下を履いて確認します。中じきをだしてつま先のゆとりを確認し、靴を履いて動いて足にフィットしているか確認しましょう。
正しい靴のフィッティング まとめ
- 適正サイズ
つま先のゆとり(捨寸)とウィズ(足幅・足囲)を合わせる。靴の表示サイズと中じきのサイズはメーカー・シューズタイプによって異なるので注意が必要です。 - 靴のはき方
かかとトントン、足首の角度を合わせて、靴ひもを結ぶ。靴ひもつま先から順番に、足先部分はゆったり適度に、中足部(土ふまず)はしっかり、足首の部分は適度に結びます。長く歩く、スポーツをする時は、毎回、靴ひもを結び直しましょう。 - 靴の選び方
靴の踵の硬さ、つま先の曲がり具合を確認、次に、実際に靴を履いて歩いて、はき口・足の甲・踵のフィット感を確認する。スポーツ用のシューズを買う場合は、実際に履いている靴下を履いて確認します。
ネットではわからない情報が多くあります。特に、靴の表示サイズと中じきのサイズはメーカー・シューズタイプによって異なります。靴を買う場合は、お店で試し履きをして、歩いて確認されると良いでしょう。